クスコ〜プーノ

パンアメリカンハイウェイ

ハイカラなエケコ人形
H人形は一番左 |
午前7時出発、クスコでのガイドの小島さんと現地のガイドともお別れである。地元写真屋が至るところで撮影した写真を出発までしつこく買えとバスの中まで入って来るので、二度と来ないかもしれないという感情で2枚とも買ってしまった。バスにはトイレが付いているが、用心のためであるとの発言で、参加者より何のためにトイレが付いているのか、自由に使用できないのかとの意見で、ガイドのお姉さんは発言を訂正した。しばらく走った頃、バスがオロペッサに停車して突然ガイドが少女を手招きしてお金を支払って大きな袋をもらっているのが窓越しに見えた。バスの中で開けると大きなパンが3個入っており、日本の胚芽入りパンみたいな焦げ茶色のでかいパンであるが、味はなかなか美味しく儀式用のパンであるらしい。ガイドのお姉ちゃんをモデルにして写真を撮ったりして遊びながらバスは進んで行った。道のまん中を牛を引いている子供たちにバスはクラクションを鳴らしながらさらに進んで行った。お腹がじわじわ危なしく良くない。バスは猛スピードで走り、休憩地点になるミクワニのバスターミナルに着いた。ここは標高3,542mで急いでトイレにはいる。入口で女の子に0.5ソール渡すと、日本でも安く売られているちり紙を3枚渡してくれる。便器には台座がないので腰を浮かせてしなければならないので特にしにくい。がんばっているのにもかまわずに途中で女の子がバケツで汲んできた水を便器に流してくれる。バスの出入りのたびに鉄格子が掛けられ、機関銃で我々は警備され、鉄格子の回りには地元の人たちが土産品を持ち寄り叫んでいる。時間があったので用心のため、地元ガイドを伴ってターミナルの店を見てまわり、4店舗出店しており大きな粒のポップコーンを買ってバスで乗った。バスは、どこまでもまっちゅぐ(歌之介の世界)なパンアメリカンハイウエイをひたすら猛スピードで走る。道のまん中を牛を引いた子供が堂々と歩いているので、バスはヒステリックにクラクションを鳴らしてレース並に走る。アンデス山脈6千mの山々が近くに感じられ、特に呼吸がしにくく成ってきたと感じた時、バスは停車した。 |

ラ・ラヤ峠
標高4,335m
横浜のお嬢様と

ラ・ラヤ峠 |
ラ・ラヤ峠である。頂上が白いのは雪は降らないので雪ではなく氷河である。この旅での最高地で標高4,335m。インディオの女性たちがエスキモーやロシヤ人がかぶっているような毛皮の帽子(20ドル)や服を売っている。回りには4千m以上にしか育たない草を美味しそうに食べているリャマやアルパカが放牧されていて、少女たちが見守っている。又、バスは走り、素焼きで有名な3,879mのプカラの町に着いた。日本の田舎にある「駄菓子屋」のような店にはいり、トイレの順番を待っている間、お店のお姉さんと片言のスペイン後で話しながら派手なエケコ人形があるので何を背負っているのか見ていると、お姉さんがわざわざH人形を取り出してきて見せてくれた。ボタンの所を押すとポコチンとお●●こちゃんこんにちは。お姉さんひとりで笑っているばかりである。0.5ソールを少女に渡して便座がない便器で用をすませた。 少し走って昼食となった。そこは湖と山に囲まれた菜の花が辺り一面に咲き誇っておりその中で食べることに成った。おにぎり弁当だったが、食欲がないので近くでアルパカやを追っている少女にやると顔がほころび喜んで持って行ってしまった。朝早く食べ夕方まで何も食べないらしい。バスに乗ると同行の静岡のお茶ギャルが酸素を吸っているが、カメラに向かって何故かVのサインである。さらにバスは猛スピードで走るので荷物が落ちる、棚に載せることを何度も繰り返していたが、とうとうやめて膝に置いているようだ。プーノの入口にも料金所があり、その先に新車のトヨタのランドクルザーがエンジンをかけ待機している。突破する者もいるのであろう。チチカカ湖が望める場所で記念撮影して町にはいると市場の広場をバスは走る。闇市ならぬ密輸入品が多いらしいが活気がある町である。同行のおじさんが昼の弁当を市で売っている人に停車したとき渡している。 |

プーノの風景 |
午後2時にチチカカ湖のたたずむ五つ星のホテルに着いた。綺麗なホテルであり、入口の右に高山動物の素材のマフラーやセーターが売っている。部屋に入り荷物を整理していると、ベッドサイドのテーブルにチャリンと音がして透明のガラスが落ちたのでスタンドなどの部品化と思って調べていると、集合時間の2時30分が気になって腕時計を見たとき、秒針が曲がっており、初めて時計のガラスがはずれていたのに気づいた。肌身離さず身につけている○○年前に買った同じモデルのインカの黄金に負けない金時計のガラスがはずれていた。ロビーに降りるとコカのお茶コーナーがあり皆が並んで飲んでいる。3,900m程の高度があるので、歩くのもしんどく階段の上り下りが特にきつい。 |