木村優仁・木村優仁・木村優仁・木村優仁・木村優仁・木村優仁・木村優仁・木村優仁・木村優仁・木村優仁
◆ 講演講習研修会での当初の挨拶 ◆
(自己紹介とテーマで30秒、本日伝えたいことを8分程、まずお話します。)
Southem European Blowin' in the Wind

   

 みなさん、おはようございます。総務省 行政相談委員の木村と申します。これからお話しするのは、物事の基本的な考え方をお話しします。あとは、それらの注釈と応用です。
 人の一生の中で、全てが行政に関わっています。たとえば、夫婦間のDVは人権問題ですが、母親と子どもを保護して隔離、子どもの転校と教育、母親のハローワークでの就探し、各種(児童)手当、医療、公共料金、住宅、生活支援(保護)など生きていく中で行政が関わってきます。
 行政相談制度は、世界に誇る日本独特の取り組みで、全国津々浦々、どんな小さな田舎でも、これほど親切なサービスが行き届いていることを住民自身が知らないなら利用のしようがないのです。よって、知らないのは「制度がない」のと同じです。我々談委員も、その存在を知られていないなら「居ない」のと同じです。よって本日は、委員・制度・活動を知っていただくために参りました。
 今の学校は、有名校の合格者数、一流企業の内定者数などで争って公表しています。有名大学への進学、一流企業への就職ばかり考えるのではなく、社会人として、どう生きてゆくかが大切です。愚かなことは人と比べることです。あなたらしく生きていってください。

▼ 社会に出ることは、出来るものと出来ないものを見極めながら、出来るものを伸ばし、出来ないものを出来るように経験を積みながら勉強していくことです。
 皆さんは学校で12年間勉強をしてきておりますが、社会に出て人間関係で困ったときの対処の仕方を習ってきていません。よって、戸惑ってしまい、すぐつまづいてしまう人が多いのです。本日の研修は、事前に知っておけば、慌てずに対処できるためのものです。

▼ これまで両親や家族に守られてきました。皆さんは、高校生のうちに成人になります。これからは自分で自分を守ることになります。
 もし被害を被ったら、一人では解決できないと思ってください。相談することは、問題がおきたとき、話す相手が必要だからです。自分だけでは、思案が堂々めぐりしてしまい、問題に問題を重ねてしまいます。誰かにしゃべりながら考えると、思いがけない適切な改善策やアイデアが浮かんだりします。話すことで雑感とからみあった思念の糸が整理されるからです。

 世の中には運のいい人と幸せを運ぶ人がいます。皆さんも、付き合うなら幸せな人と付き合いなさい。そうしたら自分も幸せな人生を歩むようになるからです。意地悪する人は不幸な人なんです。自分の不幸や不満を他に与えて自分を平準化したいからです。物に当たったり、家族に当たる人も同じです。幸せな人は意地悪しないのです。何故なら満たされており意地悪する必要はないからです。

 職場で、周りの人と自分に対する対応や態度などが違うと、感じだしたら、まず、行動を起こしてください。たとえば、会話が少なくなったとか、同じ部屋なのにメールで送るとか。自分だけ会議や飲み会を知らなかったとかです。メモ・記録・日記・録音・録画しても犯罪ではありません。そして、相談することを覚えておいてください。相談していることを知られても、それは抑止力になります。堂々とご利用ください。

 会社でのパワハラをはじめ各種のハラスメントで、病気に成って社会復帰出来ないでいる人、ひきこもりの人、最悪には命をなくす人もいます。ひきこもりの人も、学校や会社に行きたいのです。命をなくした人も、生きたかったんです。だが生きる術をどうしても見いだせなかったんです。周りに声かける人、手を差し伸べる人、自分のことのように寄り添ってくれる人がいなかったんです。

わたしが、友だちを作りなさいと言うのはこのためです。心の拠り所と避難所先を多く持つことになるからです。
 何事も全てがうまく行くとはかぎりません。最悪の事態に成ったらどうすればいいのか。取り組む前から想定しておけば、最悪の事態に遭遇しても最良へ向かう手掛かりに成ります。トラブルに対応したときあなたが、どう対処したかが重要だ。これを乗り切る力こそ真の能力(実力)だ。

 新天地では、人間ウォッチング(人間観察)をお薦めします。行動や会話、そして繋がりや行動・感情パターンがわかってきます。ひとり一人への対応が自然とわかってきます。注意するのは、人は一面で判断していけないことです。たとえば、几帳面な人が、いいかげんな面を見せます。ゆえに人は矛盾対立の人生、いわゆる調和をとっていないと生きづらいのです。どちらもその人なんです。

 人間はもとより万能ではありません。間違いをよく犯します。また、人間が作る組織も制度も完全ではありません。仕事(業務)においては、必ず見落としや想定外の問題が起きます。よって、自分が出来ないことは、出来る人にたより、そして、自分が出来ることで、周りの人が困っていたら、助けながら生きて行くような、暮らしやすく生きやすい社会にしてゆくことです。皆さんも、そのひとりに成ってください。今から、具体的内容にはいります。これからの人生の参考にしてください。
 
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