出前教室を開催しませんか

 
人の一生の中で、全てが行政に関わっています。

 たとえば、夫婦間のDVは人権問題ですが、母親と子どもを保護して隔離、子どもの転校と教育、母親のハローワークでの就探し、各種(児童)手当、医療、公共料金、住宅、生活支援(保護)など生きていく中で行政が関わってきます。

 行政相談制度は、世界に誇る日本独特の取り組みで、全国津々浦々、どんな小さな田舎でも、これほど親切なサービスが行き届いていることを住民自身が知らないなら利用のしようがないのです。

 よって、知らないのは「制度がない」のと同じです。我々談委員も、その存在を知られていないなら「居ない」のと同じです。
 よって委員・制度・活動を知っていただき、社会でご活用されますよう開催されませんか。

     
研修風景 研修風景
人権同和教室を開催しませんか
 
 例年高校を訪問していますが、高校生は3年生の誕生日に成人になりますが、保護者の同意がなくても契約できること、投票が出来ることですが、身近なことではないので、自覚が沸かないのが当然です。社会に出たら、社会人ですが、すること全て初めてのことばかりで戸惑ってしまいます。

 今まで両親や家族に守られてきましたが、これからは自分で自分を守らないといけないのです。

 毎年、実施される担当先生の理由は、ここにあるのです。まず、社会に出る前に体験型ワクチン接種の機会として捉えていただいています。よって、私は、学校の責任者にお会いしたときには、このように伝えています。

 進学や就職で失敗しても、浪人や再挑戦という選択肢があります。しかし、人権侵害を受けたら、多くの方が何もできなくなってしまうことがあります。

 中には、引きこもって社会とのつながりを断ち、最終的には人生を閉じてしまう方もいます。私自身もこれまでに、「まさか自分が」と思うような状況に直面し、その時になって初めて気づき、「なぜ事前に」と後悔したことが何度もありました。

 そういった事態には、何らかの前兆があったはずです。人権侵害を防ぐためには、事前の教育やトレーニングが非常に重要です。これにより、心の免疫力が高まり、兆候を早期に察知できるようになり、結果として有効な抑止力となります。

 最後に、人権の問題は、勉強や進学受験と比べて後回しにされがちですが、人生を生きていく上で同様に重要な課題であることをご理解いただき、開催についてご検討いただければ幸いです。
     
 
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